神奈川県と全清飲協働、ペットボトル回収に関する実証実験結果報告  | インフォメーション・ご案内 | 全国清涼飲料連合会

神奈川県と全清飲協働、ペットボトル回収に関する実証実験結果報告 

小田急電鉄・河西工業で実証実験

 一般社団法人全国清涼飲料連合会(千代田区、会長 米女太一、以下全清飲)と神奈川県(知事 黒岩祐治)は、ペットボトルをペットボトルにリサイクルする「ボトルtoボトル」を推進する「かながわペットボトルモデル事業推進コンソーシアム」を通して、協働で取り組みを進めています。
 令和3年度は、ペットボトル3分別*1回収の拡大を目指し、小田急電鉄株式会社(東京都新宿区、
取締役社長 星野晃司)と河西工業株式会社(神奈川県高座郡寒川町、代表取締役社長 渡邊邦幸)とそれぞれ「ボトルtoボトル」に向けた実証実験を実施しました。

*1 飲み終わったペットボトル飲料を本体とキャップ、ラベルに分けて回収すること。それぞれの材質が異なることから、3分別で回収することにより、効率的なリサイクルが実現。

〈小田急電鉄との実証実験概要〉

■実施時期:令和4年1月12日(水)~2月28日(月)
■実施場所:小田急線本厚木駅 東口改札内
■実施内容:既存の回収ボックスと使用済みペットボトルの3分別に対応した分別回収ボックス*2を設置して設置後の効果検証を実施

実証実験の結果〉

■本厚木駅利用者の分別啓発は従来より徹底されており、従来型および3分別回収ボックスの両方において95%以上のペットボトルが正しい回収ボックスに投入されていた。
■実証実験の最大目的であるペットボトル・キャップ・ラベルの3分別については、実証実験の週を追うごとに上昇し、3分別率は実証実験期間最高値で32%まで上昇した。
■従来型でもペットボトル専用回収ボックスへの異物投入は3%と低かったが、3分別回収ボックス設置後は最大0.3%まで抑制された。
■飲み残しがあるまま投入されたペットボトル本数は、「のみ残し廃棄用ボックス」の設置により減少傾向を示した。

〈河西工業との実証実験概要〉

■実施時期:令和4年1月21日(金)~2月25日(金)
■実施場所:河西工業株式会社 本社地区内9箇所
■実施内容:既存の回収ボックスと使用済みペットボトルの3分別に対応した分別回収ボックス*2を設置して設置後の効果検証を実施

〈実証実験の結果〉

■事前の組成分析より、飲み残しやペットボトル回収ボックスへの異物混入がもともと少ないことが確認されており、従業員の皆様の資源循環意識が高いことが確認されている。
■しかしながら、社員のリサイクル意識が高い場合でも、明確に分別の推奨をしていない場合はペットボトル3分別が実施されておらず、今回のような取り組みのきっかけにより3分別の実施やボトルtoボトルの取組が認知された事は、河西工業(株)との協働取り組みは大きな価値があったと評価する。
■今回の取り組みでは、元々社員の皆様のリサイクル意識が高いベースに加え、河西工業(株)よりの全面支援を頂戴したことから、83%から95%の3分別率が達成できた。
■アンケートからは回収ボックスにキャップやラベルの専用投入口があったことが分別意識を高めているとの意見が確認され、デザインにおいても目指した効果が達成されたと評価する。

*2 ペットボトル(キャップとラベルの専用回収投入口付き)、缶・ビン、プラスチック、もえるごみ、新聞・雑誌のボックスからなる回収・排出機材のこと。

実証実験の報告などとりまとめた報告書はこちら
<令和3年度神奈川県ペットボトル回収実証実験事業報告書>

<リンク>神奈川県ホームページ「かながわプラごみゼロ宣言」
参考:
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/p3k/sdgs/index.html#saiseiriyounosuishin