2015年(32回) 清涼飲料業界 新年賀詞交歓会 開催  | インフォメーション・ご案内 | 全国清涼飲料連合会

2015年(32回) 清涼飲料業界 新年賀詞交歓会 開催 

  一般社団法人全国清涼飲料工業会は1月8日、東京會舘にて「2015年(32回)清涼飲料業界 新年賀詞交歓会」を開催しました。740名を超える関係者が参加して盛大に新年を祝い、業界全体の活性化を祈念しました。

あいさつする全清飲 谷村会長

 冒頭、全清飲の谷村邦久会長のあいさつ(以下参照)の後、来賓の農林水産省の皆川芳嗣事務次官が「今、宇宙で生命体の有無を調査しているが、その重要なキーワードが水が、あるかないかです。また我々の命を支える一番大きな存在が水で、私自身の健康法も睡眠前と起き抜けの水分補給です。日本人の健康の維持、また高齢化社会を迎えている今、改めて水の重要性を感じています。一方、農林水産省は食品輸出を1兆円に増やす施策に取り組んでいます。飲料の輸出は年間、130億円ほど。これを200億円、2020年には300、400億円へ増えることを夢でみました。ぜひとも叶えていただきたい」とのあいさつをいただきました。

 関係官庁からの来賓の紹介の後、全清飲 小郷三朗副会長が乾杯の発声をしました。中締めは山口義弘副会長。威勢よく一本締めで締めました。
左から全清飲:谷村会長、農林水産省:皆川事務次官、全清飲:小郷副会長
中締めをした全清飲 山口副会長

谷村邦久会長 あいさつ

 明けましておめでとうございます。皆様には健やかに新年を迎えられたこととお慶びを申しあげます。
 本日は、年初のお忙しい中、清涼飲料業界 新年賀詞交歓会に、740名を超える大勢の関係者の皆様にご参加いただき、心より御礼申し上げます。旧年中は当工業会の事業推進に多大なご支援を賜り、重ねて御礼申しあげます。 
 また、ご来賓として、農林水産省事務次官 皆川 芳嗣様、同じく食料産業局長 櫻庭 英悦様をはじめ、日頃からたいへんお世話になっている関係諸官庁や、関連団体、報道関係から多数の皆様にご出席を賜り、誠にありがとうございます。
 私は昨年5月より全清飲会長を務めております 谷村 邦久と申します。現在、コカ・コーラ協会会長も務めております。事業の方は、北東北の岩手、青森、秋田3県をテリトリーとする みちのくコカ・コーラボトリングの会長として経営にあたっております。本社は岩手県でございます。よろしくお願いいたします。

 さて、昨年は夏場の天候不順や消費税増税の影響などもあり、年間生産量5年連続の記録更新は出来ませんでしたが、会員各社の積極的なマーケティング活動や新商品の投入などにより、その影響は最小限に食い止められたのではないかと思っております。また特保など付加価値商品の成長が継続し、高価格帯飲料が登場するなど今後、期待できる取り組みがさまざまスタートしているところであります。

 現在の清涼飲料水の生産量は、私がこの業界にかかわりはじめた1978年当時に比べると約3倍に拡大しております。ジャンルや容器の種類の広がりなど、市場、環境の変化がありますが、一番は会員各社の絶え間ない商品開発とマーケティング活動の賜物であると思います。そして我々の生活に必要不可欠なものとなった現在、日本中で毎日1人あたり500mlPETボトル1本相当(注)が飲まれており、その清涼飲料によって消費者の皆様は喉の渇きだけではなく、「爽やかさ」や「いやし」「楽しさ」など、その時々でさまざまな心地よさを感じているのではないでしょうか。
 
 東日本大震災津波の際、恐怖と不安に包まれた極限状態の中で、被災した人々が真っ先に求めたものは「水」と「電気」でした。
平常時には無意識で飲んでいる水が、ひとたび非常事態に陥った際には「命綱」となる、そういう製品を扱っている業界に身を置く人間としての使命感と、清涼飲料ビジネスの社会貢献の大きな可能性を、私はこの時ほど強く感じたことはありません。

 昨年12月の総選挙を経て、今年は、新しい安倍内閣の下で消費税増税を克服した本格的な景気回復への取り組みが期待される年です。また、全清飲が1955年に社団法人として認可を受けてから60年という記念すべき年でもあります。引き続き、公益と調和した清涼飲料業界の発展を目指し、「安心・安全でおいしく、そして環境に配慮した商品を生産する」という原点を堅持し、お客様の信頼と期待にお応えするべく、諸課題への迅速な対応を行ってまいります。
 本年も会員・賛助会員の皆様並びに関係諸官庁・団体、報道関係の皆様のより一層のご指導ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 本年の好天と景気のさらなる拡大そして皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。

(注)2013年生産数量 20,232,200KL(約405億本/500ml)
405億本÷1.27億人÷365日=0.9本