全清飲には、現在66会員265社が加入。そのうち21会員180社が全中小清涼飲料水製造業者で構成されています。そこで今号より、ともに業界を盛り上げようと日々奮闘している日本各地の清涼飲料水の組合を取材。組合としての取り組みや組合員の活動などをご紹介していきます。第1回を飾るのは「東北清涼飲料協会」です。
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――協会の歩みと構成メンバーをご紹介ください。
「東北清涼飲料協会」は、発足して5年目の新しい協会です。以前は東北各県に組合がありましたが、会員社の減少でどの県も実質的に は活動休止の状態でした。そこで、 弊社の前社長が発起人として全清飲と相談し、東北8社が集まって会を結成。山形のLDビバレッジ蔵王工場(旧東北ビバレッジ)の前社長が初代会長、2015年から私が2代目を引きつぎ現在に至ります。会員社には、清涼飲料水の製造・販売業だけでなく、酒造や製氷業、旅館業などを行っている会社もあり、各社オリジナリティのある製品を展開しています。
※地図の中の社名をクリックすると
各社のWEBサイトがご覧いただけます。
――協会として、現在どのような活動をされているのでしょうか。
会員社同士が遠く頻繁に集まることができないので、協会として新しい活動を進めるのは、まだこれからというところです。しかし、年1回全清飲の方に来てもらい勉強会を行うときに、皆で集まって情報共有・意見交換などをし、今後に向けて勉強会後の食事会などで交流を深めています。この協会ができたことで、全清飲とのつながりが強くなったことは会員社にとってメリットでした。例えば、食品表示の変更やHACCP義務化の情報は、もちろん各県の保健所から通達は来ますが、実際、清涼飲料水にかかわる部分はどこなのか分かりにくい。ですから、全清飲から必要な情報を的確に共有・指導いただけるのは大変助かります。今後もそうした情報提供は、積極的にお願いしたい部分です。
――会長として、今後どのように協会を盛り上げていきたいですか。
現在、会員は8社ですが、今後は新規会員や賛助会員を増やしていきたいですね。そのためにも、魅力ある協会にしていきたいと思っています。東北には各県に有名な祭りや料理、特産物などがあります。そういったものをヒントに、会員社で協力してひとつのブランドを作っていきたいですね。そうしたいいアイデアは、〝遊び心〟が大切。会議室ではなく、宴会場などの楽しい場で会員社のみなさんと意見交換して、「これぞ!」というアイデアを具現化していけたらと思います。