清涼飲料自販機協議会(千代田区神田須田町、会長:北島伸一郎)は、清涼飲料自動販売機の総消費電力量削減自主行動計画を2016年も業界をあげて推進し、2005年比で61.2%削減を実現しました。
“省エネ型最新機種”の普及、並びに“屋内自動販売機照明の24時間消灯”が奏功
要因としては、省エネ型自動販売機の積極的な導入、特に最新省エネ機であるヒートポンプ自販機の継続投入が大きく寄与しています。また活動面では屋内設置自販機照明の24時間消灯にも継続的に取り組んでいます。 ヒートポンプ式自動販売機は、冷却で発生した熱を外に放出せず、ホット商品を温めるのに効率良く熱を再利用する仕組みで、全国で稼働している約250万台の自動販売機の約7割を占めております。新台はほぼ全台搭載されておりますので、その割合は年々高まっています。
また、屋内自動販売機照明の24時間消灯は、2009年より積極的に推進しており、設置先のご理解を得た上で、約9割が実施されています。
上記以外でも「ピークカット機能(※1)」や「ゾーンクーリング/ヒーティングシステム(※2)」、「真空断熱材の使用(※3)」、「ヒートポンプの技術進化」、更には近年、「LED照明やソーラ発電を搭載した自販機」が急拡大するなど自動販売機の省エネ機能は常に進化を遂げてきています。
総消費電力量削減に向けたたゆまぬ努力の継続
これまで自販機4団体それぞれが、不断の努力と積極的な取組みによって計画達成に向け取組み、設定目標を上回るペースで成果を出してきましたが、今後も最大限総消費電力量の削減に向け取り組んでいきます。
※1: 夏場7~9月は午前中に商品を冷やし、午後1~4時の電力需要が高まる時間帯に冷却をストップする機能。
※2: 庫内全部ではなく、もうすぐ売れていく商品だけを冷やしたり温めたりして電力消費量を減らすシステム。
※3: グラスウールなどを真空パックし金属フィルムなどで覆ったもの。ためた熱や冷気を逃さずエネルギー効率を高めています。