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自然との共生/水資源を取り巻く環境

自然界の水循環

 日本は、世界の中でも水に恵まれた国ですが、もともと地形的、気候的な要因で安定的に水を利用するのに適した地域とはいえません。治水技術の発展と、水資源開発施設や水供給施設の整備などによって、現在は安全な水の安定供給が可能となっています。
とはいえ、自然界の水循環にはまだわからないことが多く、利用状況や環境の変化によっても大きく変化しますが、水循環のおおよそのイメージ。それは、雲からの雨が地上を潤し、地表、地下を河川や地下水となって海に流れ込み、再び蒸発散して雲となり、雨になるというサイクルです。それは、非常に広範な地域に及ぶもので、かつ、人間のさまざまな水利用、環境汚染などが影響を及ぼします。水循環については、なるべく自然の状態を保つような行動を取っていかなければなりません。

水循環

水不足問題

 現在、世界の人口の約6分の1に及ぶ11億人以上もの人々が、安全な飲料水を継続的に利用できない状態にあります。また、26億人近くの人々が、基本的な 衛生施設が継続的に利用できないといわれています。地球温暖化が進めば、氷河や積雪として蓄えられた水が減少し、干ばつの影響を受ける地域面積が増加します。さらに、乾燥地域で淡水資源が利用できる可能性も減少してしまいます。その一方で、1tの穀物を生産するのにおよそ1,000t(※)の水が必要といわれています。そのため、輸入農産物に大きく依存する日本では、間接的に海外の水に頼ることとなり、その使用水量は国内の取水量を上回っています。※東京大学・沖大幹教授:バーチャルウォーター理論から

健全な水循環系の構築

国内では現在、安定した水利用と良質な水資源の確保のために、限られた水資源を有効に利用する「総合的なマネジメント」が求められています。その最重要テーマは、「健全な水循環系の構築」です。具体的には、水質汚濁防止、節水、雨水の利用、下水再生水などの活用、人工的な水処理の充実というこれまでの「治水・利水・給水・排水」などの観点に加え、水源の涵養、地下水保全、土壌汚染の防止、緑の活用など、広い視野に立った取り組みが求められます。今後は、安全で良質な水質を確保するとともに、水循環系に大きく影響を及ぼす河川環境・地域環境の保全、地下水の適正な利用、水源地域の森林の保全などにもさらに積極的に取り組んでいかなければなりません。

水循環系の構築

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